illustrator 波田佳子のdaily report
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今日は暑かった。少し出かけただけでぐったりして昼寝をしてしまいました。
私はほぼ毎日夢を見るのですが、 昼寝のときは決まって、
とても変な夢を見るようなのです。
「セミ」

私はあるオモチャ会社の開発部にいた。
新しいオモチャの試作品を作っているところだった。
この開発部では通常、チームではなく、それぞれが自分の考えた
新しいオモチャの試作品を作るのだ。
私は「盆踊りに行けなかった人(正確には盆踊りに行けなくて残念に思ってる人)
のためのプラネタリウム付きオルゴール」の試作品を作っていた。
そして作りながらふと思った。「いったい誰がこんなもの買うのだろう?」
そして、たまに見回りに来る上司に聞いた。「こんなもの誰が買うんですか?」
〈それは君が考えたんだから僕に聞いてもわからないよ〉
と言われるうような気がしたが、上司は何も言わず無表情のままだった。
私はそれ以上考えるのをやめて「今日はもう帰ろう」と帰り支度をした。
この開発部は出社も退社も自由だった。自分の開発しているオモチャの試作品が
社内プレゼンに間に合えばそれでいいのだった。まるで学校のようでもあった。
私は会社の外へ出て敷地内にあるブランコの横を歩きながら思った。
<ああ、学生にもどれたらいいな、なんて思ってたけど、ここにいると学生に
なったような気分だ。なんか幸せ〜!>
幸せ気分をかみしめながら歩いていると、ふとあるものが目に留まった。
街路樹の葉っぱに、まさに今脱皮したばかりのような、
とてもきれいな黄緑色のセミが止まっていたのだ。
私は思わずゆっくりと手の平をさしだした。
なんだか セミが手の平に乗ってきてくれるような気がしたのだ。
ところが、セミは驚いて、凄いスピードで逃げてしまった。道路の方へ。
セミは向かってくるトラックに向かって飛んでいた。「あ、危ないっ」
トラックの前方にぶつかりそうになった瞬間、
セミはいっきに急降下してトラックの車体の下に入ってしまった。
反対側から出てくるかな?と思ったが出てこない。いやな予感がした。
「ひかれたかも……!」
私は心配になって、トラックの通り過ぎたあとの道路をみまわした。
「つぶれていたらどうしよう」
このとき私には一抹の罪悪感があった。
だって私が手をさしのべなければ、驚いて飛んで行くこともなく、
トラックの下に潜る必要もなかったからセミはまだ死なないですんだのだ。
不安でドキドキしながら、念入りに道路を見てまわった。
しかし幸運にもセミの死骸もつぶれた跡もなかった。
その代わりといっては何だが、なぜかとてもきれいなピンク色のエビと、
小さいタガメが向かい合って道路にいた。
普通に生きていたので、(ここにいると車にひかれるので)
ノートの切れ端で2匹をすくって道路の向こうの土手に移動させた。
(その後、2匹のちょっとしたドラマがあったのだが、割愛)
私はなんとなくひと仕事おえた気分になって歩道に戻って、思った。
<ところでいったい、あのセミはどこへ消えたんだろう…>
しばらく私は歩道に立ちすくみ、あの黄緑色のセミを探していた…。
おわり。
私はほぼ毎日夢を見るのですが、 昼寝のときは決まって、
とても変な夢を見るようなのです。
「セミ」
私はあるオモチャ会社の開発部にいた。
新しいオモチャの試作品を作っているところだった。
この開発部では通常、チームではなく、それぞれが自分の考えた
新しいオモチャの試作品を作るのだ。
私は「盆踊りに行けなかった人(正確には盆踊りに行けなくて残念に思ってる人)
のためのプラネタリウム付きオルゴール」の試作品を作っていた。
そして作りながらふと思った。「いったい誰がこんなもの買うのだろう?」
そして、たまに見回りに来る上司に聞いた。「こんなもの誰が買うんですか?」
〈それは君が考えたんだから僕に聞いてもわからないよ〉
と言われるうような気がしたが、上司は何も言わず無表情のままだった。
私はそれ以上考えるのをやめて「今日はもう帰ろう」と帰り支度をした。
この開発部は出社も退社も自由だった。自分の開発しているオモチャの試作品が
社内プレゼンに間に合えばそれでいいのだった。まるで学校のようでもあった。
私は会社の外へ出て敷地内にあるブランコの横を歩きながら思った。
<ああ、学生にもどれたらいいな、なんて思ってたけど、ここにいると学生に
なったような気分だ。なんか幸せ〜!>
幸せ気分をかみしめながら歩いていると、ふとあるものが目に留まった。
街路樹の葉っぱに、まさに今脱皮したばかりのような、
とてもきれいな黄緑色のセミが止まっていたのだ。
私は思わずゆっくりと手の平をさしだした。
なんだか セミが手の平に乗ってきてくれるような気がしたのだ。
ところが、セミは驚いて、凄いスピードで逃げてしまった。道路の方へ。
セミは向かってくるトラックに向かって飛んでいた。「あ、危ないっ」
トラックの前方にぶつかりそうになった瞬間、
セミはいっきに急降下してトラックの車体の下に入ってしまった。
反対側から出てくるかな?と思ったが出てこない。いやな予感がした。
「ひかれたかも……!」
私は心配になって、トラックの通り過ぎたあとの道路をみまわした。
「つぶれていたらどうしよう」
このとき私には一抹の罪悪感があった。
だって私が手をさしのべなければ、驚いて飛んで行くこともなく、
トラックの下に潜る必要もなかったからセミはまだ死なないですんだのだ。
不安でドキドキしながら、念入りに道路を見てまわった。
しかし幸運にもセミの死骸もつぶれた跡もなかった。
その代わりといっては何だが、なぜかとてもきれいなピンク色のエビと、
小さいタガメが向かい合って道路にいた。
普通に生きていたので、(ここにいると車にひかれるので)
ノートの切れ端で2匹をすくって道路の向こうの土手に移動させた。
(その後、2匹のちょっとしたドラマがあったのだが、割愛)
私はなんとなくひと仕事おえた気分になって歩道に戻って、思った。
<ところでいったい、あのセミはどこへ消えたんだろう…>
しばらく私は歩道に立ちすくみ、あの黄緑色のセミを探していた…。
おわり。
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HN:
ドクロちゃん
性別:
女性
自己紹介:
波田 佳子
illustrator
乙女座 O型
福岡県出身。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科中退。 '99長年の音楽活動停止と同時ににイラストレーターとして活動。
MJ10期生
雑誌、書籍、Web、TV等、媒体多岐。
第11回ノート展 審査員賞受賞
(原田治氏選)
最近の主なお仕事
みんなのうた「数え歌/池田綾子」(animation:鈴木哲)や
おかあさんといっしょ「ドンスカパンパンおうえんだん」(animation:久澤謙二郎)の
キャラクターを手掛ける
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福岡県出身。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科中退。 '99長年の音楽活動停止と同時ににイラストレーターとして活動。
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(原田治氏選)
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